こんにちは!
「ヘアーインフォカレッジ」のHAYATOです。
今回は、「髪の毛」についてお話していきます。
当たり前のように、伸びてくる「髪の毛」。カットしたりカラーしたりパーマかけたりと自分を表現する一つの”チャームポイント”にもなったりしますよね(^-^)?
ですがどれくらい「髪」の事を知っているでしょうか??
また、美容学校を卒業してから毛髪の事を学びなおす機会もなかなかないですよね?
事実、私自身もスタイリストになるまで技術練習ばかりで、理論について何も知らないことに気付きました( ;∀;)
この記事は、
・美容師アシスタント
・スタイリスト歴が浅い若手スタイリスト
・教養が好きな方
に、向けての記事になります(・ω・)ノ
”プロ”として復習、またそれ以外の方は”教養”として楽しんでいってください!!
では「髪の毛」の構造について、今回は学んでいきましょう。
目次
1.髪の役割
まずは基本的な髪の役割について考えてみましょう。
髪とは、哺乳類特有の皮膚付属器官で、表皮から生えています。
①外気温からの皮膚の保護
~放熱作用。毛穴から汗を出し、熱を逃がす
②外的要因からのショックを和らげる効果
~摩擦や、衝撃からわずかながら頭を守ってくれます。
③ファッションや個性を表現する為
~現在最も重要な部分。自分を表現する大切な要素!
④紫外線から頭皮を保護する
~太陽の紫外線から頭皮を保護しおてくれます!
⑤毒素を体外に排出する
~体内で分解できないものを、髪の毛を通して体外に排出してくれます!!
⑥保温効果
~髪内部には空洞箇所が存在していますが、ダウンジャケットのように空気を含んで保温していると考えられています。
ですが、今のところ理由はわかっていません( ;∀;)
でも髪切ったら寒いですよね。。。(笑)
2.髪の構造
毛髪は主に、”毛幹部”と“毛根部”に分かれています。
成分的にはタンパク質、水分、メラニン、脂質、その他で構成されています。
各成分の大まかな割合は以下の通りです。
3.健康な髪の性質
健康な髪の毛は、相応の強度があります。繊維質中でも非常に強い部類で、100~150gのコーヒーカップならたったの”1本”で持ち上げることが出来ます!!
10cmの健康な髪の毛の場合15cm程度までは伸ばすことが出来ますが、途中で切れてしまったりゴム状にビヨ~~~~ンと伸びきってしまう場合は、ダメージがあるかもしれません(‘;’)
4.髪の性質のデータ
①本数、太さ
髪の毛は、一つの毛穴から1~3本生えていて全体では”約10万本”生えています。
また、50~150本は一日に抜けていってしまいます。
太さは部位、男女によっても変わりますが、0.05mm~0.1mm程度が平均です(・ω・)
②水分量
結論から言うと11~13%含まれていれば、十分な水分量と言えます。
逆に7%を下回ってくると、パサつきなどのダメージが進行していく状態になります。
静電気が帯びやすくなってきたら、乾燥対策をすぐにすることをオススメします(;・∀・)
③pH値
4.5~5.5。某有名CMでおなじみの”弱酸性”です。ですので、ヘアカラーやパーマのアルカリ製剤を使用すると、不安定になりダメージの原因になります。
④熱耐性
110℃ × 10分間でもろくなってきます。
180℃なら、わずか10秒!!
毎朝のアイロンでもダメージは進行してしまいますので注意!!
髪は卵と同じ”タンパク質”でできています。
卵に高熱を与え続けたら、
ゆで卵になってしまいます(‘;’)
髪も、元の姿とは違うものに変わる(タンパク変性)事になります。
構造図
次に髪の構造を表した図です。
皮膚(表皮)から露出した部分が”毛幹部”、出ていない部分は”毛根部”と呼びます。
一つの毛根には様々な器官が付属しています。
各部については、それぞれ後述していきますね!
5.毛幹部
毛幹部とは、頭皮から出ている部分で、皆さんが”髪”と呼ぶ部分はこれを指します。
成分的には70%以上が”ケラチンタンパクで構成されていて、
3層構造(外側からキューティクル・コルテックス・メデュラ)になっています。
<キューティクル>
4~6枚が重なり合って、毛髪内部の栄養分が出ないように保護している。
最も硬いケラチンタンパクで出来ていて盾の役割があるが、構造上モロさもある。
↓さらに詳しくはこちらの記事で解説しています(・ω・)ノ
キューティクルとは ~毛小皮の構造と役割~
<コルテックス>
毛髪の85~90%を占めていて、
髪の弾力やしなやかさ、水分保持、色、ツヤなどなど
美容の中では最も重要な部分です(・ω・)ノ
↓コルテックスについてまとめた記事はこちら(^-^)
コルテックスとは ~毛皮質の構造と役割 間充物質とは~
細胞膜複合体とは ~CMCの構造と役割~
<メデュラ>
その実態はまだまだ不明な部分が多い。
空洞や脂質に富むことから、保温保湿に貢献していると考えられています!
6.毛根部
毛根部とは、頭皮内部に埋まっている部分を指し、普段目にすることはありませんが、大切な役割を担っています。
一本一本毛細血管につながっており、しっかりと栄養が供給されています。
また、皮脂腺という器官がある”毛包”に囲まれており、”毛球”という部分に毛の成長に一番大切な”毛乳頭”と言われる部分があります。
この毛乳頭が、毛母細胞に栄養を供給することにより、細胞分裂を繰り返し毛髪を伸ばしているわけです。
今回は、基本的な髪の構造について知っていただきました。
今後、より深い内容を記事にしていきますのでお楽しみに!
good hair life for you!!